2018. May. 4
お家の中や仕事のデスクの上に緑が欲しいですよね。でも、水やりが面倒に感じたり、枯れてしまうのが嫌だったり、管理が大変なものはちょっと…..。そんな人にぴったり!手軽に癒しのグリーンを日常空間に取り入れる方法の1つが苔テラリウムです。
テラリウムとは、植物などを容器の中で育て楽しむもの。もともとジャングルの植物を持ち帰るための手法で、200年以上前から貴族のインテリアとして親しまれていのだそう。そして、容器の中に苔を適切な状態で設置し育て楽しめるのが苔テラリウムなんです。
今回は、そんな苔のテラリウムを作ることができるThe Feel Garden主催のワークショップに参加してみることに。開催場所は、BLUE BOTTLE COFFEEをはじめカフェや雑貨屋さんで人気を集める街・清澄白河にある「リカシツ」です。
20,3代の女性をはじめ、小さなお子さんから年配の男性まで幅広い年齢層の方々で会場は満員に。
苔は、他の植物と同じく光合成をすること、胞子で増えることや養分・水分を吸い上げる維管束と根っこがないことなどFeel The Gardenの講師の方に、苔についてしっかり教えてもらいます。1番びっくりしたのは、「苔には抗菌作用がある」ということ。
苔について詳しく知ると、「ちゃんと大切に育てよう」と思えました。(でも育て方は簡単……!笑)
苔のことを考えながら、講師の方レクチャーのもと、苔テラリウムを作り始めます。
まずは、瓶の洗浄です。このワークショップでは、本格的なガラス瓶を使って苔テラリウムを使います。
というのも、会場の「リカシツ」の運営元で・関谷理化は、ガラス理化学製品メーカー。研究所などで使われる瓶と同じなんです。
次に、苔を支える土を流し込みます。土の量や表面の角度は、苔の量を考えて調整するといいそう。苔をモリモリにしたいイメージの場合は多く、余白を楽しみたい場合は少なく土を入れるのが◎
続いて、土全体に水が行き渡るようにたっぷり水を注ぎます。
土の色が濃くなるのを見るていると、珈琲を淹れているような感覚になりました。土に水が染み渡ったら、余分な水分をスポイトで吸い取ります。中学校の理科の実験ぶりに使う漏斗やスポイトになんだかワクワクしてしまいます。
苔を入れる準備はこれで完成です。適宜講師の方がフォローしてくれますが、ここまでの工程はとても簡単でした。
いよいよ、苔に触れていきます。今回使用する苔は蘚類(セン類)の「ヒノキゴケ」。苔=深緑のイメージでしたが、1つ1つ見ていくと意外と明るい緑色をしています。
沢山の苔の中から、茶色くないきれいだなと思うものを厳選していきます。選ぶコツは、「迷った苔は止める(選ばない)」こと。
この苔の選定作業、なかなかの集中力がいるものでした。作業していく間に、少しずつ乾燥してしまう苔。(苔は乾燥してもあとから復活します)丁寧扱っていくうちに、生き物としてなんだか苔を愛おしく思う気持ちが芽生えます。
合計30本以上の苔を選び、石や土汚れをピンセットでしごいて落としていきます。
きれいにした苔を放射線状になるよう揃えまとめ束に。この時、どんな状態で瓶に入れるかを想像して、2つの束を作ってもOKです。
瓶の土の高さに合わせて、末端を切り揃えると、苔の準備ができました!
そして、苔を入れたい位置にピンセットで土にぐりぐりと穴をあけて、苔がバラバラにならないよう注意しながら垂直に土の中へ植えます。
これで、ついに苔が瓶の中に。自ら厳選した苔なのでこれだけでも十分テラリウムとして楽しめそうですが……ここから、追加で石やフィギュアを入れてデコレーションしていきます!
苔にかからないよう丁寧に配置していきます。
1番悩み、かつテンションが上がったのが、このフィギュア選び。
とても小さなアイテムですが、1つ1つ装いや表情に違いがあってなかなか選びきれません。
気になるフィギュアは実際にピンセットでとってみて自分のテラリウムに配置してみます。つけたり外したり、組み合わせを考え直したり……。 ワークショップの参加者同士でも会話が弾みます。
「どんな世界観の苔テラリウムに したいか?」を予め決めておくとスムーズに選べるかもしれません。
今回は新入りのツキノワグマ2頭をチョイス!これからこの苔テラリウムの中で仲良く戦い続けてくれることでしょう。
最後に、仕上げの霧吹きと瓶の中を掃除して拭き取れば完成です!あっという間に1時間半経過。1つ1つ自分で選んだテラリウムには、自分で作ったという思い入れがぎゅっと詰まっている気がします。
苔テラリウムは、日の直接当たらない明るいところに、蓋をしめたまま飾るのがよいそう。気になるお手入れ方法は、3〜6ヶ月に1回霧吹きで苔全体が湿るようにお水をあげればOK! 水分が多すぎるとかえってよくないとのことでした。これなら誰にでも育てることができちゃいますね。
さらに、メンテナンス会や上級者向けのワークショップも開催されているので、苔テラリウムをもっともっと究めるのも楽しそう!
予想以上に集中して楽しめた苔テラリウムの ワークショップ。出来上がったテラリウムはお家で癒し効果を発揮しつつも手間が全くかからず、とても気に入っています!
新生活のお供や気分転換苔テラリウム始めてみませんか。
Feel The Garden
https://coubic.com/feelthegarden
参加費:3,000円税込(材料費込み)〜
「リカシツ」ワークショップ
http://www.rikashitsu.jp/workshop.html