ライフスタイル

農家をもっとハッピーに!野菜宅配サービス「VEGERY」誕生秘話インタビュー

2019. May. 22

BY Ayuko Miura

九州のオーガニック野菜を、最短一時間で届けてくれる宅配サービス「VEGERY」。今回は渋谷にある実店舗を訪れて、宮崎野菜の魅力やサービスについて全3回にわたってご紹介しています。

運営会社「ベジオベジコ」代表の平林さんがビジネスをスタートしたのは、なんと大学生のときだったのだとか。サービス誕生の裏側を詳しくお聞きしました!

第1回:とれたて野菜が東京の食卓にすぐ並ぶ!宮崎発の八百屋さん「ベジオベジコ」

きっかけは震災ボランティア。大学生で会社の代表に

ベジオベジコ代表取締役社長の平林聡一朗さん

サービスを立ち上げた経緯について教えてください。

自分は宮崎県出身なのですが、昔はそれがコンプレックスで、宮崎から出たいという気持ちが強かったんです。世界を舞台に働きたいという思いがあって、米国留学を経て大学進学を機に上京しました。

その価値観が変わったのが、2011年の東日本大震災です。陸前高田市でボランティア活動をして地元の子どもたちや水産業などと関わるうち、自分のやるべきことを見つけたように感じたんですね。その頃、宮崎県も口蹄疫や鳥インフルエンザなどの災害に見舞われた時期で、おこがましいかもしれませんが「地元のために自分ができることないか」という使命感が芽生えたんです。

宮崎を盛り上げたいと考えたときに、じゃあ一番の魅力である農業を生かしてなにかできないかというのが、サービス立ち上げのきっかけでした。もともと実家は農業資材を扱う会社をやっていましたし、起業した仲間も実家が農家だったりした背景もあって、地元の身近な人を幸せにする、農家さんをハッピーにという理念でスタートしました。

子供に食べさせる野菜を自分で作りたいと想い農業を始めた山口さん

そこからすぐに起業に至ったのですか?

実は起業というより、元々あった会社を引き継いでのちに独立したという流れなんです。大学3年生のときに宮崎の「アラタナ」というIT企業会社で1ヶ月インターンをしたのですが、そこで「農業やりたいんです」という思いを伝えたところ、「子会社に農業を手がけるチームがあるからやってみる?」と言われて、そのまま子会社の代表になりました。大学は一年間休学して、その間に事業を軌道にのせてから復学しました。

「ベジオベジコ」は最初、スムージーの食材とレシピの宅配サービス専門だったんです。当時東京でスムージーが流行っていましたが、素材からこだわる人は意外と少ない。宮崎はいい野菜が採れるから相性がいいんじゃないかということで、2013年にスムージ用の食材&レシピの定期宅配サービスを始めました。ちなみに「ベジオベジコ」という名前は野菜を食べる男の子女の子を増やしたいというところから由来するのですが、7割くらいの方には“ベジコベジオ”って言われます(笑)。

野菜宅配サービスといういまの形になったのはなぜでしょうか。

スムージー専門で3年ほど取り組んでお客様も増えていったので、より便利なサービスを!と新しい展開を考え始めました。宅配サービスを運営していくうえで、焦点になったのが送料の問題です。当時お客様が一番多いのが関東だったのですが、宮崎からの送料はすごく高いんですね。ならばそのエリアには自分たちで直接届けよう、スムージーに限らず普通の野菜も扱おう、ということで始めたのが、野菜のデリバリーサービス「VEGERY」です。

サービス立ち上げにあたっては、お客様目線になり、「現状の宅配サービスの不便な点やデメリット」を徹底的に洗い出して排除し、商品の質と同時に便利さにもこだわりました。
例えば、野菜を地方から取り寄せると到着まで一週間かかったりしますが、本当は「敢えて取り寄せたものこそすぐに手元に欲しい」ですよね。それから、配達の時間指定はしたいけれど時間帯が広すぎるとかえって待てないとか。あと意外に多かったのは、定期購入はキャンセルしそびれると自動的に届き続けるのが嫌という声だったり。つまり「欲しいときに欲しいだけ、すぐに届く状態であればいいんだ」ということで、定期購入はやめて、注文から最短一時間で届けるというお客様にとっての冷蔵庫のようなサービスにしました。

農家そのものがブランドになるような世界観を作りたい

サービスを実現する上で難しいのはどういった部分ですか?

一番大切なのは、野菜の仕入れや農家さんとのお付き合いです。難しかった点でいうと、立ち上げ当初は大学生だったこともあり、農家さんを訪ねても「学生が何しに来たの?スムージーってなに?」といった雰囲気で、断られることも多々ありました。
ただ最初の3年間で農家さんの開拓を強化できたので、VEGERYのときはその点はスムーズでした。いまも農家さん一軒一軒と直接顔を合わせてお取り引きしています。だから野菜を見れば農家さんの顔が浮かびますし、自分たちが直接会いにいける距離でやりたいという思いを持っています。

それからコスト面ですね。僕らは農家さんがきちんと儲かる仕組みを作りたいので、できるだけ中間コストをカットして農家さんに還元したいと思っています。例えば流通ひとつとっても、一般的には間にたくさんの中間業者が入るのでそれぞれに手数料がかかってきますが、うちでは独自の流通網で流通コストを下げる仕組みを作りるなど小さな工夫を重ねています。

平林さんが思う、VEGERYの魅力について教えて下さい。

僕らが実現したいのは、農家さんにファンがつく世界です。お客様が農家さんで野菜を選ぶ、この人が作った野菜だから美味しいだろうなと思ってもらう、そんな価値観を生み出していきたいですね。それが農家さんのモチベーションにもなるし、VEGERYの面白さだと思います。

サービス誕生にまつわるお話や想いをお伺いして、ますます野菜への期待が高まります。次回の記事では、いよいよ実際に野菜を食べてみました!平林さんが自信をもっておすすめする綾町の野菜の味は…?

取材協力店

ベジオベジコ渋谷
東京都渋谷区南平台町2-12
TEL:03−6809−0363
営業時間:10:00~19:30
定休日:無

※2019年05月22日時点の情報です。価格を含めた詳細情報は各商品の公式HP等をご確認ください。

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