2017. Jan. 21
空き時間の売買サービス「タイムチケット」。前編では、人気ホスト(販売者)の加来幸樹さんから空き時間を購入して、hintos新キャラクターのネーミング案を考えていただきました。
後編では、加来さん&タイムチケット運営者の山本さんへのインタビューをお届けします。
「もともと言葉遊びが好きで、社内で新規事業のネーミングやコピーを考えることはしばしばあったので、社外でも考えてみたいと思いました。それがもし本当に採用されて世に出ていったら面白そうだなと、直感的に作ったチケットなんです。依頼の種類は挙げればキリがないほどですが、ネーミングを売りにしてみたことで初めてこんなに需要があるんだなと気付かされました」
「2年半ほど続けて実感しているのは、すごく考えるのが速くなって、考えるトレーニングになっているということです」という加来さん。また、普段の仕事とは別の人脈や知識が広がったり、自分がやりたいと思っていたことを純粋に追求できる点にも価値を感じているのだそう。
「仕事上の、名刺交換に始まって・・・という形式的な出会いと違って、こういうことを考える人なんだという人となりから知って相談してもらえるので、より信頼感がある関係性につながっているのを感じます。利害関係なく相手の悩みに応えることに集中できたり、純粋に感謝してもらえるのはうれしいし、その30分を終えるとなんだかいつもすがすがしい気分で。仕事も頑張ろう、という良い循環にもなっています」
さまざまなメリットを教えていただきましたが、一方で知らない人同士が初めて顔を合わせるのはちょっと不安もあるもの。タイムチケットの生みの親である運営者の山本さんにもお話を伺いました。
「タイムチケットより以前に開発した『コーヒーミーティング』というサービスで、100人以上の方にお会いしたんです。初対面の人と1対1で話すと結構真剣な雰囲気になって面白い話がたくさん聞けますし、いいフィードバックもできる。セミナーや講演と比べると、同じ時間でも情報量や伝わるものが違うことに気付きました。コーヒーミーティングの目的は気軽な意見交換や友達づくりでしたが、より目的を具体化し、スキルを持つ人が空き時間を使って、そのスキルを必要とする人に提供する。そういう仕組みにすれば、それも需要があるんじゃないかと思いついたことがタイムチケットの出発点です」
「タイムチケットでのユーザー登録はFacebookでの認証が必須です。さらに、免許証など本人確認資料を提出いただくことで「本人確認済」の表示もつきます。取引後は、ホストとゲストの間でお互いにレビューをし合う仕組みなので、お互いにFacebookの情報やレビューを確認してから、取引を決めることができます」とのこと。
また、購入後ホストに会えなかったなどのトラブルがあった際には、予約日時の24時間以内に運営に報告すれば支払いのキャンセルができるほか、サービスで禁止している迷惑行為をしたユーザーがいた場合は、通報を受けて利用停止にする対応もされているそうです。
「水野由紀恵さんの『★名物★プロフィール撮影します(CEO、モデル、アー写風等)』というチケットがあります。30分で素敵な写真が撮ってもらえると高評価なレビューが多く、水野さんのゆるふわな雰囲気も人気です」と山本さん。
人気ランキングを見ると、タイムチケットの山本さんにWebサービス開発について相談できるというチケットも発見!他にもこんなものが?!と驚くようなチケットがたくさん売られているので、ぜひサイトを覗いてみてください。