2019. Jun. 6
いつ起こるとも知れない大災害。備えなくてはといつも思うけれど、いざ始めようとすると何から手をつけてよいかわからないというのが正直なところです。
実際災害が起こると、被災中心地での避難が必要になる場合や周辺のインフラが止まり、食料をはじめとする生活必需品が手に入りにくくなることも。
となると備蓄が必要ということで、気がついたものをいろいろ買い集めてみると、これが意外と場所をとるし、普段は使わらないからとしまい込んでしまいいざというときに出せなかったりします。
そんな折に見つけたのが、「THE SECOND AID」。コンパクトでスタイリッシュなパッケージのなかに必要な物資を厳選した、据置きタイプの飲食糧&防災グッズです。
「THE SECOND AID」を開発したのは、東日本大震災で被害を受けた宮城県仙台市にある高進商事という機械商社。ライフラインが途絶え、お金があっても水や食べ物が手に入らない、深刻な被災経験をもとに生み出されました。
震災当時、自宅外に避難できたのは約243万いる宮城県民のうち、たった13%前後。87%もの方々が自宅での避難生活を強いられたことになります。
県内で水道が完全復旧するまでにかかった日数は、なんと203日。在宅避難となった場合、食料も不足するなか、支援物資が届くまでの数日間を自力で乗り切らなくてはなりません。
ところが、水や食料を備蓄している世帯は全国の半数にも満たないのだとか。在宅避難への備えの遅れが明らかになるなか、地震後すぐ必要になる在宅避難者のための防災グッズが足りていないことから、「THE SECOND AID」の開発に至ったのだそう。
防災グッズとは思えないおしゃれなパッケージ。「THE SECOND AID」では「いざというときにすぐ手が届くよう、リビングに置いてほしい」という思いから、デザイン事務所の協力のもと、コンパクトでスタイリッシュなデザインが採用されています。
防災グッズは目立つうえに場所をとるのが難点。実際、あるにはあるけど押入れの奥などに片付けてしまっているという方が少なくないのではないでしょうか?「THE SECOND AID」ならコンパクトで圧迫感がなくどんなインテリアにもなじむので、目に見えるところに置いておける!
それでは気になる「THE SECOND AID」の中身をチェック。内容は以下の通りです。
被災直後にすべきこと、簡易オムツの作り方やケガの応急手当の方法など、命をつなぐための情報が1冊の本にまとめられています。
温めなくても袋を開けてすぐに食べられます。
控えめな甘さでお年寄りから小さな子供まで美味しく食べられます。賞味期限は5年。
災害時に便利な飲みきりサイズ。賞味期限は5年。
洋式トイレにセットして使います。1袋でおよそ500mlの水分を固めることが可能。
殺菌済みの濡れタオル。大判なので傷や体を拭くなど、いろんな用途で使えそう。
保温に優れるアルミ製のブランケット。寒さ対策だけでなく、目隠しなどにも使えそう。
ハンディなティッシュペーパー。こちらもいろいろ使えそう。
マッチ24本が1箱と、ローソク(約12時間分)1個がセットに。
食料と飲料水の交換時期がひと目でわかるシール。購入したらまずこれを目立つ場所に貼っておくと便利です。
粉塵やウィルス、防寒対策だけでなく、お化粧できないときにも。
キャップつき。いざというときに意外と助かるかも。鉛筆なので濡れた紙にでも記入可能。
「THE SECOND AID」の外箱の寸法は、31.5cm×22.2cm×10.7cm。奥行きや高さがA4用紙よりひとまわり大きいだけなので、本棚に収まりやすい大きさです。重量はおよそ2.3kg。これだけ入って2リットルのペットボトルよりもちょっと重いくらいというのは軽い!
自分用に検討される方が多いと思いますが、これだけコンパクトで軽量ならギフトとしてもよさそうです。進学や就職を新生活を始めたばかりの方にはもちろんですが、お引越し祝い、結婚祝いなど、品物が被ってしまいがちなシーンで喜ばれそう。とくに収納スペースが限られることが多い集合住宅にお住まいの方に。イベントの景品に選んでも楽しそうです。
いざというとき、おしゃれは二の次になるのはわかっているけれど、災害対策は毎日の生活とともにあるもの。防災グッズは、すぐ手が届くところにあることがとても大切です。いつも目にするものなら、おしゃれなほうがいい。
洗練されたパッケージデザインもさることながら、必要最低限の物資と、避難生活を生き抜くための知恵が凝縮された「THE SECOND AID」。近くに置いておくことで災害への意識が高まり、各々の家庭ごとに必要な飲食糧や防災グッズについて考えるためのいいきっかけになるはずです。