ライフスタイル

ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」の新オフィスに潜入!

2018. Dec. 26

BY 浅田よわ美

デジタル技術を使ったアートが人気の「チームラボ ボーダレス」や、「チームラボ プラネッツ」。hintosでも、夏に「チームラボ プラネッツ」を体験しました。

チームラボ プラネッツの体験記事はこちら>>

日本国内だけでなく、シンガポールをはじめとする海外でもさまざまな作品の常設展示や、展示を行い、世界的な話題を集め続けるアート集団が「チームラボ」です。
そんな「チームラボ」が、今年の6月にオフィスを移転したとのこと!
今回はそんなチームラボのオフィスにお邪魔させていただきました!

チームラボって?

アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索しています。

どんなオフィスに移転したの?

チームラボが斬新な作品を生み出す空間ってどんなオフィスなんだろう?
こうなったら自分の目で、その裏側を確かめるしかない(=本当はとにかく見に行きたかっただけ)ということで、hintos編集部のIさんと、チームラボの新オフィスに潜入してきました。

受付からすでに、テクノロジーにあふれてる…!

入ったと同時に大きなパネルが! 担当者の方の顔写真をタッチしてみると……

「ただいまお伺いいたします。少々お待ちくださませ」

実はこちらは、チームラボが開発した無人受付システム「Face Touch」。わたしたちがそうしたように、名前からではなく、写真から担当者が探せます。また出身地や趣味などが記入してあることから、初対面でも話のきっかけが生まれやすいのだとか。

これならミーティングや商談も、少し肩の力が抜けてスムーズになりますね。

うーん、会社に潜入する前から「さすが…!」の一言。言葉にすると不思議ですが、人間味のあるデジタルってあるんだなあ。社内見学への期待が一層高まります。

受付の横にはシャッターゲームも! 楽しい~

チ―ムラボはオフィス内もボーダーレスだった

―こんにちは! 今日はよろしくお願いします。

工藤さん「あ、今日担当します、工藤です。このオフィスは、チームラボアーキテクツという建築チームがつくっているんです。僕が今いるここはミーティングスペースなんですが、デスクごとに特徴があるので良かったらご案内します。」

既にオフィスの概念を覆す樹木を背中に背負ってご対応いただいた、ご担当の工藤さん。ではお言葉に甘えて、案内いただきます!

工藤さん「まずはあっち…今、丘の上で会議してますね」

例え話じゃなくて、本当に丘の上で会議してました。

工藤さん「床には全面に、赤とか黄色の花がたくさん描かれています。他には木とか波とか」

花や木
(左)波が集まって海になっている様子が描かれています。

―本当だ、かわいいですね!

工藤さん「でも一部、渦のところがあるでしょ」

工藤さん「みんな作業で疲弊してくるとね、あの渦の上に集まり出すんですよ……」

―そんなばかな。

ユーモア溢れる工藤さんのオフィス見学は続きます

工藤さん「あの二つの机は身体も使うことで、より立体的で身体的な発想ができるのでは?と作られた机です。」

―土みたいな見た目なのに、触るとサラサラの砂みたいな…でも粘土のように手でこねられるんですね。なんだかすごく癒される…

―すごい、オフィス内に森の中にあるような机……面白いですね。

工藤さん「この机はね、マッサージをしながらミーティングができるんですよね。」

工藤さん「あとよく皆さんが面白がるのは、この机」

―立体的ですね。机とは何か? と今考えていたところです。

工藤さん「そうなんですよね。僕らは環境が人間に与える影響は大きいと考えているので、平面なものからは、平面なものしか生み出せない。では通常平面な机を立体的にしてみたら、ちょっと違うものが生まれるんじゃないか? という実験です。そもそも机=平面じゃいけないというルールはありませんしね。それに、みんなパソコンを使っているので、机が平面でなくても、作業はできるんです。」

ふかふかな座り心地

―確かに……知らず知らずのうちに、自分の生活する環境から固定概念って持ってしまっているものなんですね。

工藤さん「まあメモはとれませんけどね(笑)メモを取りたい時にいいのは、あの机」

机が紙になっているんですね!

工藤さん「はい。ホワイトボードを使って会議をすると、誰かが、その打ち合わせを主導しないといけないですよね。でも、これなら、みんなの思考のメモがそのまま議事録になってくれるんです。書いたメモをそのまま持って帰ることもできるんで便利ですよ」

記念にhintosと書いて持って帰りました

工藤さん「あとはこれがデジタルになると、また違う使い方ができるかと思いますが…そこは課題ですね」

予想以上の情報量に脳がパンクしそうになったので、一休みにその横にあった机を見てみると、なぜか電球が浮いていました。もはや魔法。

―すごいです。もう全然感想が追いつかない

アートギャラリーのようなオフィス

―部屋のいたるところに、お台場で見た作品たちが展示されているんですね。

工藤さん「そうですね。机のデザインも、作品から作っているものがいくつかありますよ」

―本当ですね! すごい、アートギャラリーを見に来たみたいで、全然見飽きないです。

ボーダーレスな環境でアイデアを掛け合わせ、テクノロジーを生み出す

―何がすごいって、こちらミーティングスペースなんですよね…? またもや固定概念で話をしてしまいますが、こんなミーティングスペース見たことないです。

工藤さん「そうですね。このミーティングスペースの特徴をひとつ言うなれば、敷居がない。いつも僕たちは、チームでモノを作るので、ちょっとだけ横の話が自分の耳に入ってきちゃうことも良い方向に働いたりするんです。それぞれの小さいチーム内だけで議論するんじゃなくて、『僕らのところではつかえなかったんだけど…こっちでは使えるんじゃない?』とか、気軽に技術やアイデアを提案して、解決できたらいいじゃないですか」

そういう課題を解決する些細な空間づくりの工夫って他にもありますか?

工藤さん「わざと人が集まるようなところで、会話が生まれるように設計されていたりします。例えば、ジュースの自動販売機とコピー機、お弁当を買うところが一緒になってたり。それぞれ来る目的は違うけれども顔は合わせるんで、なんかちょっと話す機会になるじゃないですか」

工藤さん「何故そういう場づくりを大切にしているかというと、僕らはプロジェクトが動いたとして、そのプロジェクトの社内プレゼンをしないのですが、それはジョークと一緒で、完璧にジョークを言葉で説明できたりしたら、そのジョークはもう笑えなくなってしまう。何か言葉に出来ないようなものを作ろうとしている。だから社内プレゼンをすることはないのですが、その上で共創…共に創るということを最重要視してモノづくりしているので、そういう日常に、意見交換や自分にはない発想を得られる機会を、とても大切にしていると思います。」

工藤さんがオフィス見学中にお話された「環境が人間に強く影響する」という言葉。そこから考えて、「社内環境は社風を表す」とすれば……社内デザインの各所に感じた「ボーダーレス」の意識が、オフィス内装に限らず、チームラボの思考や活動の随所に隠れていそうです。そんな内装以外にも現れた、チームラボが働く「ボーダーレス」な環境に、後編では迫ります!

※2018年12月26日時点の情報です。価格を含めた詳細情報は各商品の公式HP等をご確認ください。
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