2016. Jun. 12
こんにちは、ユーザー代表・体験者山中です。世界各国の家庭料理を外国人講師が教える料理教室「Tadaku(タダク)」の体験レポート後編です。
キューバ人講師のロランドさんによる、キューバの家庭料理教室が、いよいよ始まります。
開始時刻の午後5時。まずは自己紹介から。初対面なので、みなさん少し緊張気味。
今回の参加者6人のうち、私を含めて4人は1人での参加でした。
私は正直、1人で参加するのが不安でしたが、他にも1人での参加者がいたので少し安心です。
自己紹介するロランドさん
キューバ生まれのロランドさんは現在37歳。職業はなんとプロのバイオリニスト。日本人のユカリさんとの結婚を機に、約4年前に来日しました。
11歳のときから母親に教わって覚えたキューバ料理を、日本人にも知ってもらうため料理教室を始めたそうです。
料理を始める前に、キューバのラム酒で乾杯することに。ロランドさんの料理教室はラム酒を飲みながら行うそうです。キューバではオーソッドクスな7年物のラム酒を用意してくれました。
ショットグラスで乾杯!参加者全員がキューバラム初体験です。実際に飲んでみると、すっきりしていて飲みやすい!日本の酒屋でも売っているそうなので、お酒が好きな人にはオススメです。でも、アルコール度数は約40度なので飲みすぎに注意。
お酒を飲んで緊張もほぐれてきたところで、いよいよ料理教室がスタート。
まずは下ごしらえから。野菜や肉、ニンニク、オリーブなどを切っていきます。
お酒も飲みながら。
加熱調理はロランドさんが担当。
作りながら、調理のコツを説明してくれました。
せっかくキューバ料理を習うので、家でも作れるように真剣にメモを取ります。
料理教室で使った食材のほとんどは、日本のスーパーでそろうものばかりでした。一部の中南米の食材は、例えば東京・五反田にある食材スーパー「キョウダイマーケット」などでそろえられるそうです。通販でも買えます。
手前の鍋で茹でているのは、受講を申込むときに気になった「キャッサバ」。ジャガイモのような野菜でした。今回はスライスされた冷凍のキャッサバを使用。裏話ですが、実はキャッサバは、生だと見た目からはわからないらしいのですが、時々どんなに煮ても柔らかくならないものがあるそうで。生のものも日本に売っているのですが、万が一、それがレッスンで柔らかくならないものに当たった時のことを考えると、冷凍の方が間違いがないから、冷凍を使っていると話を聞き、ここまで配慮してくれるのだなぁと感心したのを覚えています。
こちらは、炊き込みご飯に入れるブラジル産の黒豆。圧力鍋で約40分間煮込んだ後、コメを入れて炊き上げます。
キューバではよくコメを食べるのかロランドさんに質問しみたところ・・・
すごくたくさん食べます。みんなコメが大好きです。
と教えてくれました。キューバの主食はコメだそうです。勉強になりました。
カメラ目線で笑顔を見せるロランドさん。料理中も鼻歌を口ずさんだり、おどけたりと、終始陽気でした。ロランドさんによると、キューバ人の多くはとても陽気で、頻繁にみんなでお酒を飲み、歌ったり踊ったりしているそうです。
炒めたり茹でたりする調理は、すべてロランドさんが行いました。
サラダに使うトマトやアボカドは、一般的な日本の野菜です。
開始から2時間ほどで、キューバ風挽き肉じゃが(左)と黒豆の炊き込みご飯(右)、季節のサラダ(手前)が完成しました!
続いて「キャッサバ」のガーリックオイルがけも完成。ニンニクの香りが食欲をそそります。すべての料理が出来上がり、いよいよ実食です。どんな味なのでしょうか。
料理を取り分けて、ワインを注ぎ・・・
乾杯!
料理は彩りもきれいです。
キューバ料理を食べたのは生まれて初めてでしたが、クセもなく、とても美味しかったです。キューバ料理は、クセがあって食べにくいのではという偏見を持っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。
黒豆の炊き込みご飯は、豆の風味がよく効いていて、参加者の全員が高評価。キューバ風挽き肉じゃがは、オリーブやニンニク、トマトジュース、スバイスなどで味付けされており、ご飯との相性は抜群。ガーリックオイルと塩で味付けした「キャッサバ」は箸が止まりません。どれも家でまた作りたいと思える味でした。
参加者のみなさんがキューバ料理の教室に参加した理由は、「キューバ料理は珍しいから体験してみたかった」「料理を通じてスペイン語を勉強したかった」「家庭料理のレパートリーを増やすため」など、さまざまでした。
参加者の皆さんの趣味を聞くと、海外旅行やレゲエなど、共通の趣味を持つ人が多いことに驚きました。ロランドさんの奥さんのユカリさんによると、料理教室の参加者は、外国や音楽が好きだったり、好奇心が強かったりするなど、雰囲気が似ていることが多いそうです。
食事中、ロランドさんは、キューバの歴史や文化などについても教えてくれました。
1990年代に経験した経済危機のときに生活が一変したことや、その後のキューバの復興、昨年来のアメリカとの国交正常化による影響など、普段は知ることのできない話も聞けました。
また、キューバ女性のファッションはボディーラインがはっきりわかるものが流行していること、キューバのアボカドは日本のものの何十倍も大きいことなど、どれも興味深いお話でした。
午後9時。食事が終わり、全員で洗い物。
帰り際に、みんなで連絡先を交換。料理や旅行、ダンスなど、共通の趣味を通じて今後も交流できそうです。
最後に記念撮影!
今回の料理教室では、新しい料理を体験しながら、異文化にも触れることができました。私のように料理が好きな方はもちろんですが、料理は苦手でも外国や語学に興味があって交流を深めたいという方にも、オススメしたい料理教室でした。Tadaku、安心して使えて、良いサービスでした!
キューバで生まれで、現役のプロバイオリニストとして活躍する傍ら、料理にも熱い情熱を注ぐ。 料理は11歳のときから、母が料理をするのを見て、教わって覚えてきた。 キューバで身につけた料理技術を生かして、Tadakuでレッスンを行っている。