2019. Sep. 29
日本人の食卓には欠かせない、伝統的な調味料「お醤油」。その美味しさを世界一新鮮に味わうことができる、「今しぼり醤油」をご紹介します。
「手前味噌」といった言葉がありますが、その昔、味噌と同じようにお醤油もまた各家庭で手作りされていたものなのだそう。
「今しぼり醤油」は、京都府綾部市の「株式会社今しぼり」が製造・販売する食卓でしぼり出して味わう“お醤油の素”です。
今回は醤油をしぼり出す前の“もろみ”と“卓上しぼり器”が入った「今しぼり醤油&卓上しぼり器セット」をお取り寄せ。醤油をしぼるだなんて、やったことがないという人がほとんどではないでしょうか。私も初体験です。
瓶に入っているのは、国産小麦と国産大豆を古式醸造法で仕込み、2年間じっくりと熟成されたもろみ。火入れをせず、熟成を続ける「生きたまま」の状態で届きます。蓋を開ければ、濃厚さと甘さが感じられる、なんともおいしい香りが漂います。
輸送時には金属製の蓋がついていますが、届いたらすぐに付属の木の蓋に付け替え、もろみが呼吸をできるようにしてあげます。この生きたままのもろみを自分でしぼり出し、最も新鮮な状態でいただくんです。
それではこちらのかわいらしい卓上醤油しぼり器を使って、もろみからお醤油をしぼり出していきましょう。
まずは、付属のしぼり袋を水に濡らして固くしぼります。
しぼり袋を容器にセット。もろみを20g、水を7g(もろみの3割)入れ、スプーンなどでよく混ぜ合わせます。
しぼり袋の口を合わせて巻き込むように折り込み…
押し棒をのせてお皿にしぼり出せば、新鮮しぼりたて醤油のできあがり。同じようにして、2番しぼりのお醤油も作ることができます。
はじめて自分でしぼったお醤油、まずはシンプルにいただきましょう。酵母が香り、とっても深みが感じられる味わいのお醤油。これだけで、特売のお刺身もごちそうに…!
お醤油をしぼったあとのもろみにはたっぷりの酵素や酵母が含まれているので、卵焼きにのせて残さずいただきました。他にも、オイルや薬味・スパイスを混ぜて魚にのせたり、ゆで野菜に和えたり、パスタやトーストにのせたりするのもおすすめだそう。
また、お醤油をしぼらずに瓶から出してそのままお料理にのせて食べてもOKです。熟成された旨味とコクがギュギュッと詰まったもろみは、食材そのもののおいしさもグッと引き出してくれます。
今回私は、あらかじめ2年間熟成されたもろみを自分でしぼることができるキットをお試ししたのですが、あわせてご紹介したいのがこちらの「育てる醤油・卓上しぼり器セット」。こちらはなんと、自分でお醤油を仕込むことができるキットです。
仕込み開始から夏を一度は越えると、秋には醤油の色と香りが深まってきます。一年、二年と時間をかけ、好みの育ち具合でいただく家庭の味。できあがったときの感動はきっとひとしおですね。
昔ながらのお醤油を手間暇かけてじっくりと育て、自分でしぼって味わう。現代においては、とても丁寧で贅沢な食のありかただと思います。スーパーでは手に入らない、生きたお醤油の特別なおいしさ。ぜひ味わってみてください。
□今しぼり醤油&卓上しぼり器セット
価格:¥3,672
□育てる醤油・卓上しぼり器セット
価格:¥5,616