2018. Oct. 15
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災害時に役立つとして、このところラジオが見直されています。地域密着度が高く、ライフラインの復旧状況など生活に欠かせないきめ細かな情報を得ることができるからです。東日本大震災の被災者を対象に実施されたアンケートでも、情報をラジオで収集したという人が多くを占めていたのだそう。
もちろん、スマホアプリを使ってラジオを聞くことだってできますが、インターネット経由となると電波が不安定だし、バッテリーの消耗も気になります。
そこで今回試してみたいと思ったのが、インターネットを経由せずにFMラジオが聞けるイヤホン「SOUNDOT AF1」。その機能や使用感などについてくわしくご紹介します。
「SOUNDOT AF1」は、見た目はごく普通のイヤホン。ところが、とってもコンパクトなのに、実はそれ自体がFMラジオ受信機を兼ねているというから驚きです。
イヤホン本体がラジオ受信機であるということは、インターネット環境がないところでも電波を受信できるということ。つまり、ラジオアプリと違って、FMラジオの電波が飛んでいるところならどこでもラジオを聞くことができるから、ライフラインが絶たれる災害時などにも大活躍してくれるというわけなのです。
もちろん普段の生活でも、例えばアウトドアアクティビティを楽しみながらストレスを感じることなくラジオを聞くことができます。
ドライバー(スピーカーの駆動部)を2つ採用しているというだけあって、音質はとても良好。iPhoneに付属するイヤホンと比べると、とくに低音が優れています。普段は高音質のイヤホンとして使いながら、いざというときには災害ラジオに早変わり。イヤホンを持ち歩くだけで防災にも取り組めるなんて、ちょっと素敵だと思いませんか?
「SOUNDOT AF1」は、メカメカしいルックスから想像していたよりずっと軽量。iPhoneのイヤホンと同じかちょっと重いぐらいです。S、M、Lと3種のゴム製イヤピースが付いていて、耳穴の大きさにあわせて選ぶことができます。
私の耳にはSがぴったりフィットしてくれました。安定感があって長く装着していても痛くならず、ちょうどいいバランスです。
ボリュームの調整や再生/停止の操作もワンタッチ。ボタンの質感も◎です。
「SOUNDOT AF1」は無料の専用アプリとあわせて使います。ラジオのチャンネル検索が簡単にできて、よく視聴するチャンネルをお気に入り登録することも可能。マニュアルを見なくても感覚的に操作できます。
「SOUNDOT AF1」を使う上で一番気になっていたのが、本当に携帯の電波がないところでもラジオが聞けるかどうかということ。実際に電波が悪いところで試してみたところ、まったく中断されることなく、きちんと聞くことができました。
Bluetooth経由で利用するイヤホンとは違って、バッテリーが搭載されていません。使用する際には、iPhoneやiPadのLightningコネクタでスマホとつなぐ必要があります。コードはありますが、いざというときに電池切れ、なんてことがありません。
気になるスマホのバッテリー消費も、インターネット環境を使用するラジオアプリと比べて「SOUNDOT AF1」は想像以上に消耗が少ない!某ラジオアプリと「SOUNDOT AF1」、それぞれ1時間ずつ使用してみたところ、某ラジオアプリではバッテリーが10%減ったのに対して、「SOUNDOT AF1」では6%と倍近い結果に。これなら充電残量の心配も少なく、災害時はもちろん、普段使いにも重宝しそう。
アプリには、イコライザー&エフェクト機能も搭載。「クラシック」「ポップ」などプリセットされたモードを使用したり、高音や低音をいじったりして、好みの音質で音楽やラジオなどを聞くことができます。
立体的なサウンドが楽しめる「3Dサラウンドエフェクト」など、自由度が高く普段使いしやすいです。