2016. Jun. 22
「あれ、落としたかも」
仕事で1日中外をまわることが多く、荷物を持って歩く私には、こんなことが稀にあります。
通勤に必要な定期や、家の鍵、お財布を無くしてしまうことは、誰もが経験のあることなのではないでしょうか。そんな時、落とし物がどこにあるか教えてくれるとっておきの道具が欲しい!そして、それをお財布や鍵に付けておけたらこんなことはなくなるのに…!と思うことがよくあります。
そんな私の手元に、一つの小さな荷物が届きました。
開封すると、とっても小さなタグが。表がMAMORIOと型押しのロゴが入った黒、裏が無地の白。手触りは少しザラッとしていて、まるで本格的なレザーのようです。
これは、最近話題のアイテム、「MAMORIO」。これさえあれば、本当にモノを忘れたり無くしても、どこにあるか一目でわかるようになるというスグレモノとの噂を聞きつけ、早速購入してみたのです。
この小さなタグとスマートフォンアプリを同期(連携させる)することで、荷物が手元から離れたときに、スマートフォンに通知が送られ、失くした場所を地図で確認することができるようです。
紛失防止を目的とした製品のなかでは世界最小だそう。サイズは、縦34mm×横18mm×厚さ3mm。画像のスマートフォンと比べても、小ささが際立ちます。これなら、どこにでも付けて持ち運べそうです。
電子機器なのに、キーホルダーにしたら雨などで壊れてしまうのでは?という一抹の不安がよぎりましたが、このチップ自体に、防滴機能がついているようで一安心。
まずは、MAMORIOのアプリ(無料)をダウンロードします。
スマートフォンをペアリング(連携)する必要があるらしい。むむ。なんだか難しそう…。と、思っていたら想像していたより簡単でした。やり方は先ほどダウンロードしたアプリを開いて、ディスプレイ上に置いてしばらく待つだけで完了です。 このあたりの使いやすさと、分かりやすさはさすがだなと感じました。ここまで、ものの3分ほどで登録が終わりました。あまり機械に詳しくない人でも迷うことなく使えそうです。
アプリに登録したMAMORIOを、早速、キーホルダーに取り付けてみました。鍵やキーホルダーのモチーフと比べても小さく、シンプルなデザインは邪魔になりません。重さもたった3g。手に持って重さを感じるようなものではありません。ここまでで準備は完了です!!
ドキドキしながらスマートフォンの画面を見ると、「手元に鍵がある旨」が表示されました。 地図も出ていて、どこにあるかが一目瞭然です。
「ランチタイム、鍵を置いたまま外に出てしまった!」という設定の元、検証してみます。
鍵がある場所が、地図で表示されました。MAMORIOを付けた鍵から離れると「鍵は手元にありますか?」とプッシュ通知が送られてきました。それを開くと、最後に手元にあった場所が地図で表示され、落し物がどこにあるか分かりました。想像していたよりも場所が細かく表示され、どこにあるかが一目瞭然でした。これは便利!
先ほど見つかった場所のすぐ上に、「みんなで探す」という赤いボタンが表示されていました。これは一体どういうことなのと思い、調べてみると…
どうやら、なくしたものをみんなで探すという機能がついているようです。基本は「なくす行為をなくす」という機能をもつMAMORIOですが、どうしても盗難にあった・紛失したという場合には、登録しているユーザー同士で落とし物を探すことができるようです。
さらに詳しくいうと、紛失したと登録されたMAMORIOの近くを、MAMORIOにすでに登録している別のユーザーが通ったときに、その場所をスマートフォンのGPSで取得して、紛失を登録したユーザーに送ることができるらしいです。
登録ユーザーが増えれば増えるほど落とし物が見つかりやすくなり、計算上は2,221人のユーザーがいれば、東京都内の居住可能面積の落とし物をトラッキング可能になるんだとか。
ちなみに、MAMORIO自体を持っていない方も、無料でアプリをダウンロードして誰かの落し物を探してあげることもできるらしいので、興味のある方は、試してみてはいかがでしょうか。
鍵を失くすと、ドアを壊して、新しい鍵をつくって。私もやったことがありますが5万円程度はかかります(それもこれも頑丈な鍵と扉でしたから……)。MAMORIO本体価格、税込3500円で保険がかけられるならお安いものだ、と思い、追加で幾つか購入してしまいそうです。
実は今回の取材でMAMORIOの方に取材をしてきたのですが、かなりのハイペースでユーザーのサポート体制が強化されていることに驚きました。
例えば、
こんなに小さいのに、電池が持つのかな?と心配でしたが、耐久時間もどんどん進化していて、今では電池交換無しで約1年間の連続利用が可能だそうです。
将来的には、駅や商業施設の遺失物センターや交番などにMAMORIOのアンテナを受信して、届けられたら持ち主に通知が行くようにしたりする機能を検討中だったり、2020年東京オリンピックまでに、日本を、大切なモノやヒトがなくならない国にすることで、世界に素晴らしい国だとアピールできるようなサービスにしていくつもりだったりと、何だかMAMORIOの未来像にワクワクしました。