2017. May. 18
スピーカーと一体化し、好きな音楽を流したり、時間や天気を教えたりしてくれるテーブルがあることをご存知ですか?
今回は、そんな「あなたの世界を広くする」KAMARQ(カマルク)を訪ね、家具で開かれる新たな世界をのぞいてきました。
KAMARQは、日本人がシンガポールで立ち上げた家具メーカーです。家具をインターネットと結ぶことで、いまだかつてない、音を奏でる家具を作り出して、世界から注目を浴びています。
トップには、それぞれの分野のプロが顔を並べています。若くしてインドネシアへ進出し、ジャカルタ近郊で大規模な工場を持ち、家具や楽器のOEMの分野で成功を収めてきた和田 直希氏。
IT業界での成功を投げ打って身を転じた町野 健氏。
そしてデザイン性の高さで、他とは一線を画すオリジナル家電ブランド「アマダナ」を成功させたデザイナー、鄭 秀和氏。
彼らがタッグを組んで生み出すのは、「あなたの世界を広くする」家具です。
KAMARQの代表的な製品、「SOUND TABLE」は、テーブルの天板そのものがスピーカーの役割を果たす、音を奏でるテーブルです。
スマホアプリでさまざまな操作が行え、たとえば住んでいる地域を登録することで、ピンポイントの地域の天気予報と連携して、雨雲が近づいたら、「雨、雨、降れ、降れ……」と音楽で知らせてもらうこともできます。
子どもの就寝時刻になったら、子守歌を流すようにすれば、親が「そろそろ寝なさい」と言わなくても、子どもが自然にベッドルームに行くようになってくれるかもしれません。
さらに、注目の製品「Memory Door」には、温度や湿度に加えて、部屋の明るさを測る照度計、ドアの開閉を感知するセンサーがついています。その情報をスマホで受け取ることができます。
つまり子どもが帰宅して子ども部屋のドアを開けたことを、仕事場でスマホから知ることもできます。また計測した温度や湿度に基づいて、熱中症やインフルエンザの危険をアラームで教えてもらうことも可能です。
家具とスピーカーや温度計、湿度計などが一体化することで、従来なら部屋にそれぞれあった物を置いたり、管理したりする必要がなくなり、すっきりとした暮らしをおくることができます。
「このテーブルの形はいいのに、サイズが大きすぎる」、「こっちのテーブルはサイズも合うし、形も気に入ったけど、色が好みとちがう」など、家具を選ぶときに、こんなふうに選択肢の狭さを感じたことはないでしょうか。
スピーカーや温度計などを一体化させるだけでなく、「家具選びの不自由さも解決しよう」と考えたというKAMARQの家具は、同じ家具に複数の色やサイズがあります。
たとえば「SOUND TABLE」の「MODERN DELTA」は、天板がWhite Oak、脚がMahoganyの「Bi- Color 」、天板のWhite Oak、脚のSungkai、どちらもグレーに塗られた「Ash Grey」、天板も、脚もWhite Oakの「Natural」の3つの色・素材に、それぞれM、L、XLの3サイズ、合わせて3色・素材×3サイズで9タイプのテーブルが用意されています。
KAMARQではさらに今後、選択肢をもっと広げようとしています。プロジェクトごとにデザイナーも変えて、常にトレンドの家具デザインを提供していく予定とのことで、家具を選ぶときの楽しさがさらに広がりそうです。
次回は、KAMARQにうかがい、実際に音が出る家具を使った感想を動画付きでお届けするので、お楽しみに!