2017. Nov. 22
調査によると、いまの現役世代では共働き家庭が6割を超えているそう(統計局「平成28年労働力調査結果」より)。共働きは本来、収入には余裕があるハズなのに「働いてるから少し贅沢してもいいよね」とつい管理がずさんになりがち…なのは我が家だけでしょうか??
そこで今回は、共働きの家計事情を大公開!家計管理のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)にズバリ診断してもらいました。友だちにもなかなか聞けない、他人の家計をリアルレポートしちゃいます!
ご協力いただいたのは2人の奥様です。
家族は夫(会社員)と子ども(5歳・2歳)。結婚10年目。都内の分譲マンションに在住。会社員として働いているが、いまは時短勤務。
結婚1年目の新婚さん。夫と都内の賃貸マンションにて2人暮らし。現在は正社員として働いており、今後も仕事は続けていく予定。
そしてそんな2人の悩みに答えてくれるのは、FPブレーン株式会社に所属するFPの見川 優香さん。
見川さん自身、2人のお子さんを育てる主婦であり、家計管理をきっかけに資産形成に興味を持ってFPになったというご経歴の持ち主。共働き夫婦の心強い味方です!
ではまず、Aさんの家計の管理状況から診断していただきましょう…。
Aさんの家計は、主な支出は夫が担当し、妻の収入は繰り上げ返済や貯蓄に回すという「一方負担タイプ」。
Aさん:住宅ローンなど口座引き落としの支出は夫の口座から。それ以外に夫から現金を預かり、食費などの生活費を払っています。
見川さん:じゃあ奥さんの収入はほぼ貯蓄?
Aさん:本来はそうなのですが…洋服などを買うときや外食などでクレジットカードを使うこともあって、その引き落としは私の口座から。実際は生活費の一部も私の口座から出ている状態です。
「夫の収入で生活して妻の収入は貯蓄に回す。このタイプは一番お金がたまりやすい管理方法です。がんばってますね!」と見川さん。
ただしAさんの場合、一部の生活費が妻の負担になっているなど、曖昧な支出があるのがちょっと気になるとか。
見川さん:今は、生活費を現金で管理されているんですよね。現金は支出が見えやすく節約しやすい管理方法ではありますが、曖昧な支出をなくすためには「自動的に管理できる仕組みを作る」のもひとつの手。家計簿の代わりに生活費用の口座をひとつ作り、そこで管理するのもいいですよ。
さらに、生活費もより細かく分けて管理するのがおすすめ。
見川さん:お金を一カ所にまとめてたくさん持っていると、小さな支出を意識しづらくなりますよね。例えばお財布に1万円あるとついカフェでお茶したくなるけど、500円しかなければ行きたいとは思わないはず。食費・日用品費・お小遣い…など目的別に小さく分けて管理すれば、ひとつひとつの出費を痛く感じて“いつのまにか出費”が減ります!
見川さんがもうひとつ指摘するのが、貯蓄と繰り上げ返済の割合。
Aさん:いまは貯蓄よりも住宅ローンの繰り上げ返済を優先しています。まとまったお金がたまったら繰り上げ返済に回す…という感じです。
見川さん:お子さんは今後どんどんお金が掛かってくるし、老後資金も必要ですよね。もう少し貯蓄に回してもいいかなと思います。今の住宅ローンは低金利の時に契約しているケースが多いので、そんなに繰り上げ返済をがんばらなくてもいいですよ。貯蓄とのバランスが大切で、貯蓄も確保しつつ繰り上げ返済もする。Aさんの家計ならそれができると思います!
診断後にAさんに感想を聞いてみました。
「すごく勉強になりました!見川さんのご指摘どおり、収入自体はあると思うとついどんぶり勘定になりがちで。貯蓄の重要性が本当によくわかりました。帰ったらさっそく夫にも伝えたいと思います」
Aさんのように支出を見える化するには、家計簿アプリもおすすめ。「マネーフォワード」は口座やカードとの連携機能が豊富なので、勝手に家計簿ができあがります。
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後編では、新婚Bさんの家計診断の内容を詳しくお伝えします!