2016. Jul. 10
このところ注目度が高まっている“VR”。それを気軽に楽しめように開発されたのが「みるボックス」です。(“VR”や「みるボックス」については【前編】をご参考に。)知れば知るほど触ってみたくなり、Amazonで「みるボックスタッチ」を手に入れて実際に使用してみました。
公式サイトのボタンをクリックするか、Amazonで検索すればすぐに購入可能です。
早速「みるボックスタッチ」を購入。Amazonから購入できるので、Amazonプライムの会員なら最短で注文当日に受け取ることもできます。
届くセットはこんな感じ。組み立てることで完成します。右のシートの秘密も【前編】を参照に。
素材がダンボールというだけでなく、自分で組み立てるのもお手頃な価格の秘密。説明書通りに畳んでいけば難しくはないはずです。
組み立て方がわかりづらい場合は公式サイトからも見ることができる動画をチェックしてみてください。
ちなみに、組み立てる際の大きなポイントは、透明なシートのインク部分とスマートフォンの液晶画面が接するようにセットすること。とにかく、ゴーグルにシートとスマホをセットすれば完成です!
こんな風にスマホをセットします。
透明なシートのインク部分がスマホの画面に触れるようにセット。スマホを固定する役目も果たしてくれます。
上のフラップ部分をマジックテープで留めれば完成!
これも注意点として挙げられるかもしれませんが、実は私が愛用しているiPhone 6 Plusは対応機種ではないという事実が…。でも、ダンボール製なのでカスタマイズも簡単です。ゴーグルに一部を切って折り曲げることで、問題なく使用できました。ダンボールという素材の魅力がこんなところでも発揮されることに。
iPhone 6 Plusがはみ出してしまう箇所を切って折り曲げることでカスタマイズ完了。問題なくVRを楽しむことができました。(※使用感があり過ぎる画像ですみません…)
ゴーグルが完成したところで、「みるボックスタッチ」用に発売された「MilboxTouch ver. VR PAC-MAN」をプレイ! アプリを立ち上げてゴーグルモードを選択し、スマホをゴーグルにセットすれば準備完了です。画面をのぞくと一目瞭然なのですが、この立体感は圧巻。キャラクターを動かす度に、パックマンの世界にいるような錯覚に陥ります。
2画面にわかれていればOK。3Dに見えるゴーグルモードという証拠です。「みるボックスタッチ」にスマホをセットすればゲームが楽しめます。
実際に見えている映像は、これをさらに立体的にしたようなイメージです。
こういうタイプのゲームに慣れている人は別かもしれませんが、慣れていないと最初は難しいと感じると思います。それでも、この世界観を第一人称で体感できるというだけでおもしろいと感じました。また、ゲームは難しくても、操作にはすぐに慣れてきます。
操作はすべて、ゴーグル右側のサークル部分で行います。円状になぞる“スクロール”、直線状になぞる“スワイプ”、軽くタッチする“タップ”の3動作が基本。この「MilboxTouch ver. VR PAC-MAN」で使用するのは主にスクロールです。進みたい方向に向きを変え、スクロールして移動。座っているよりも立った方が操作しやすいように感じました。ゲームのスタート時にも必要な操作の説明が表示されますので、すぐに覚えられるはずです。
こんな感じでスクロールすればOK。円を描く方向で前進と後進を使い分けます。
ちなみにゴーグルを持っている状態がこれ。スマホに触れられる窓が空いているので、左手でスマホ全体を軽く手前に押し込むように持つとストレスなくプレイできます。
「みるボックスタッチ」でかなり手軽に“操作するVR”が体験できるのは間違いありません。ちょっと操作すればすぐに慣れて、ゴーグルを覗いたままで直感的に操作できます。
率直に言って、ゴーグルやスマホ自体を傾けたりしなければならなかったこれまでの操作感とは別次元。没入感があり、操作などに慣れてくればゲームの世界感にけっこう入り込めるはずです。
導電性 (電気を通す) インクを用いた画期的な先端技術によって“操作できるVR”を身近なものにしてくれる「みるボックスタッチ」(※詳細は【前編】もご参考に)。その能力をフルに生かせるアプリは今のところ「MilboxTouch ver. VR PAC-MAN」だけですが、Google「カードボード」や「100lusVR」に対応したアプリも楽しむことができます。(※一部機能には対応していません。)
世界初のスマホ装着型VRゴーグル「みるボックスタッチ」に完全対応したパックマンをとりあえず体感してみてください。
「みるボックスタッチ」専用のアプリでなくてもVRの世界感を充分に楽しむことができます。
また、「みるボックスタッチ」はあくまでプラットフォーム。ゲーム機で言えば、ファミコンやプレイステーションの本体のようなものです。つまり、おもしろいアプリが登場することで魅力は高まっていきます。そのためにアプリを開発するためのキットなどをオープンにしているので、今後さまざまなゲームやサービスが登場してくることが期待できます。
例えは、VR内のショップで洋服を立体的に確認したり試着したりしてその場で購入するということも技術的には可能なんです。また、「みるボックスタッチ」はカスタマイズが容易なため、ブランドなどとコラボしたオリジナルデザインも生まれて来そうで、今後の展開が楽しみです。
今後、さまざまな分野にVRが進出していくことは確実なので、いち早く体験して慣れておくためにも、もっとも気軽に“操作できるVR”が体感できる「みるボックスタッチ」に触れてみてはいかがでしょうか?