2018. Nov. 3
iPhoneには、対象年齢外のアプリや不適切なコンテンツの利用を制限できる機能があります。以前は「設定」アプリ→「一般」→「機能制限」から設定できましたが、iOS 12からは「コンテンツとプライバシーの制限」として「スクリーンタイム」に統合されました。
「スクリーンタイム」は、iPhoneの使用状況をリアルタイムで確認し、必要に応じて制限を設けることができる機能。「設定」アプリを起動して「スクリーンタイム」からアクセスします。
アプリや機能などを制限するには、スクリーンタイムをオンにする必要があります。オフになっている場合は「スクリーンタイムをオンにする」をタップし、画面の指示に従ってオンにしてください。
それでは「機能制限」改め、「コンテンツとプライバシーの制限」を使った、代表的な機能制限の方法を説明します。
「スクリーンタイム」画面で「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ(スクリーンタイム・パスコードを設定している場合は、パスコードを入力)します。「コンテンツとプライバシーの制限」画面に移動したら「許可されたApp」をタップします。
使用を許可するアプリはトグルをオンに、許可しない(iPhone上に表示させない)アプリはトグルをオフに、それぞれします。ここでは「メール」をオフにしてみます(画像右)。
左の画像は制限をかける前。制限をかけた後(画像右)は、ホーム画面にあった「メール」アプリのアイコンが非表示になり、制限がかかっていることが分かります。
「コンテンツとプライバシーの制限」画面から「コンテンツ制限」へ進み、「許可されたストアコンテンツ」ブロックにある「App」をタップします。
選択肢は「Appを許可しない」「4歳以上」「9歳以上」「12+」「17歳以上」「すべてのAppを許可」の6つ。アプリの対象年齢にあわせて、制限をかけることができます。
App Storeでお目当てのアプリを検索し、詳細画面にアクセスすると確認できます。アプリのアイコンの下に、評価とランキング、対象年齢が表示されています。画面をスクロールした「情報」のエリアでも「年齢」を確認することができます。
「コンテンツとプライバシーの制限」画面から「iTunesおよびApp Storeでの購入」へ進み、「ストアからの購入とダウンロード」ブロックにある「インストール」をタップします。
「許可しない」をチェックしたら、ホーム画面に戻って対象のアプリを削除します(データも削除される場合があるのでご注意を)。
「許可しない」にすると「App Store」アプリが表示されなくなるため、制限をかけた状態(iPhone上にアプリがない&インストールできない状態)にすることができます。
また「iTunesおよびApp Storeでの購入」画面から「Appの削除」「App内課金」を「許可しない」にしておけば、うっかりアプリを消しちゃった、課金しちゃった、というトラブルを防ぐことができます。
「コンテンツとプライバシーの制限」画面から「コンテンツ制限」へ進み、「WEBコンテンツ」ブロックにある「Webコンテンツ」をタップします。
制限なしの「無制限アクセス」、アダルトサイトへのアクセスを自動的に制限してくれる「成人向けWebサイトを制限」、指定したWebサイトのみアクセスできる「許可されたWebサイトのみ」があります。ここでは「許可されたWebサイト」を選択してみます。
「許可するWebサイト」のリストは、追加または削除して編集することができます。
設定後に「Safari」アプリを起動すると、ブックマークも編集した内容に。許可していないサイトにアクセスすると「制限されているためブラウズできません」と表示され、制限がかかります。
「スクリーンタイム」では、他の人が設定内容を変更できないようにするため、ロック解除とは異なる「スクリーンタイム・パスコード」を設定することができます(設定しなくても使えます)。
表示が「スクリーンタイム・パスコードを使用」になっていたら、新たなパスコードを設定しましょう。表示が「スクリーンタイム・パスコードを変更」になっていたら、設定されている状態。「設定した記憶がないんだけどな…」という人は、以前のバージョンのiOSで設定していた機能制限のパスコードを試してみてください。
通常、6回連続けてパスコードを間違えると、iPhoneはロックアウトします。そうなったら工場出荷時の状態に戻して、すべてのデータを削除(そうしないとパスコードが削除できない)→新しいiPhoneとしてアクティベーション(その際、パスコードを設定)→バックアップしておいたデータを復元、という手順が必要になります。パスコードはどうか忘れないようにしてください。また心配な方は、事前にiPhoneのバックアップをとっておくと良いでしょう。
「コンテンツとプライバシーの制限」では、他にも「連絡先」や「写真」へアクセスできるアプリを制限したり、アカウント情報やパスコードなどを変更する操作を制限したりできます。上手に活用しましょう。