2016. Oct. 11
前編では、人気Instagrammerの榮樹実さんに、フォロワー数を増やすための写真のポイントを教えていただきました。
今回は、実際に、撮影している様子を見せてもらいましょう!
やってきたのは、表参道にあるカフェ「IDOL」。アンティーク調の家具が素敵な個室に案内され、榮さんのテンションも上がっています。
オシャレな写真を撮るには、まずどのように対象を選べば良いのでしょうか?
「お部屋の素敵な雰囲気が伝わるように、引いて全体を映すことにします。撮影のためにドリンクを用意していただいたのですが、普段から小物を写り込ませるときは色味の良いものを選ぶことが多いですね」(榮さん)
横にあるソファーには、お子さんをちょこんと座らせました。この日は7枚撮影したなかからベストショットを選ぶことに。意外と早く決まりました。続いては、イメージを大きく左右する加工法です。
「加工は大体決まっていて、私はいつも露光を上げて全体の色味を上げ、ポートレート加工にしたあと、正方形にするという手順を踏んでいます。また、Instagramは正方形なので、縦の写真でも横の写真でも上に必ず余白をつけないと比率がおかしくなってしまいます。これはアプリを使って対処しています」(榮さん)
具体的には、「Camera360」というアプリで全体を明るく滑らかにし、「正方形さん」というアプリで露光をあげてポートレート加工し、形を正方形に整えているそうです。自分に合うアプリを決めるまで、色々試したみたいですよ。「コレ!」というアプリにまだ出合えていない人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
撮った写真は、その場で投稿してもらうことに。
「コメントは見た時に読みやすいほうがいいなと思うので、ドットを入れて改行しています。ハッシュタグは毎回英語を先に入れ、その下に日本語のタグを入れています。日本語だけだと日本人しか検索しませんが、インスタは全世界でやっているので、そこがこだわりです」(榮さん)
実際に投稿されたハッシュタグは、
「#cafe #instagood #instagrammers #idol #インスタグラマー #ママライフ #息子 #生後11ヶ月 #取材 #カフェ #表参道」。
「ハッシュタグの数は11個が良い」というデータを聞いた榮さんは、すぐに実践。そして、わずか数分後にさっそく「いいね!」が!
撮影中はお子さんが泣き出したため終始バタバタでしたが、投稿自体は手慣れた様子でサクサクと進められていました。さすがです!
榮さんのように、発信力のある人は企業から仕事の依頼が舞い込んでくることがあります。簡単にいうと、自身のアカウントを使って商品やイベントなどのPRを行う仕事なのですが、現在「Instagrammer」という新しい職業として注目を浴びています。榮さんはいろいろな案件を紹介してくれるSPIRIT(スピリット)から仕事を探すことが多いとか。
「案件は色々ありますが、化粧品や洋服など、ブランドの方から商品が送られてきて、写真を撮ったりしています。お仕事を始めてからは載せる写真をこだわるようになったので、結果的にフォロワーの数も増えました。新しいものに敏感になれるし、趣味の延長のような形でお仕事に繋がっているので楽しく続けられています」(榮さん)
しかし、「宣伝っぽさ」が全面に出るとフォロワーが離れてしまうこともあり、違和感を抱かせないために色々と工夫しているそうです。
「単純にパッケージを撮るのではなく、本当に自分が気になって使ってみたという風なコメントを入れています。あとは、子育てだったりコスメだったり、できるだけ自分のリアルに合うお仕事を選んでいます。元々色んな商品を試したり、紹介したりするのが好きで、楽しみながらやっているので、そこは崩したくないですね」(榮さん)
趣味としてInstagramを楽しむ人は多いですが、仕事に繋げるために写真や加工にこだわるのは誰でもできる、「やるかやらないかの違い」であると榮さんは語ります。
そんなInstagrammerという仕事は、どのようにして始められるものなのでしょうか。後編で詳しくご紹介します。
榮樹実 さん / 27歳、一児の母。化粧品会社で働いていたが、現在は育休中。最近気になるのは子供と一緒に行ける無料の遊び場スポットと離乳食。
SPIRIT(スピリット) /榮さんをはじめ多くのInstagrammerが登録しているインフルエンサーマッチングプラットフォーム