2016. Jun. 19
キャリアやトレンド、ビジネスアイデア…毎月魅力的な本が発売されているけれど、「あとで買う」に保存したままや、オーダーしたのに「積ん読」状態でリビングのオブジェ化しているという人、けっこう多いのではないでしょうか?
電子書籍の種類も増えていて、通勤や休憩時間、寝る前などのスキマ時間を使って読書を楽しむ時間も取りやすくなってきたはずなんですが、忙しくて読みたい本を読み切れないまま、新刊をまた積み上げる…。
今回は、こんな悲しき悪循環とサヨナラできる、読書効率を上げてくれる新サービスがあるというので、さっそく使って検証してみました。
今回ご紹介するのは、「flier(フライヤー)」というこのサービス。
「1冊10分で読める」「本の要約サイト」「あなたの読書体験に革命が起きます」と、何やらすごいサービスの予感。サイトとアプリがあるようですが、まずはアプリを使ってみることにします。
トップページには、自己啓発やマネジメント、政治・経済など、ビジネスや自己啓発に役立つオススメの書籍やコンテンツが並んでいて、「最新の本」や「ランキング」別に本の一覧が表示されています。
フライヤーは、このような書籍の有益な情報を、ポイントを抑えて紹介するサービスのよう。いわゆる書籍の中身がちょっとだけ読めるサービスとは違うみたいで、本のはじめの数ページがそのまま読めるというのではなく、本全体で書かれていることを「まとめ」のようなかたちでぎゅっと凝縮して紹介してくれるイメージでしょうか。
興味を引くタイトルが並ぶなか、「無料で読める要約一覧はこちら」というバナーがあるので、まずはこちらをクリック。「無料」という文字は人を惹きつける力がありますね。さっそく気になる一冊を見つけました。
そうそう、シンプルに考えるって、言葉では簡単ですが、難しいんですよね。
書籍ページには、本のジャンルや著者名、定価のほか、ページ数も書かれているため、本を読むのにかかる時間を想像しやすいですね。
この本は200ページ。私はあまり読むスピードが早い方ではないので、1ページ2分換算だと…400分。時間にして7時間弱なので、1日の通勤や休憩時間などを合わせたスキマ時間が2時間だとすると、読了するのに4日はかかるんですね(なぜ積ん読タワーが増え続けているのか、今理由がわかった気がします)。
著者情報に続くのが、5点満点で本を採点する評点。本が読者にとってわかりやすい内容かを評価する「明瞭性」、本の内容が日常でも使えるものかを評価する「応用性」、本の内容がこれまでの情報とは異なる既視感のないものかを評価する「革新性」の3つの独自評点基準で、本のオススメ度を表しています。開いた本のアイコンがかわいいですね。
そしてその下に表示されているのが本の要点。続きを読むために、新規登録をしてみようと思います。
メールアドレスや性別、誕生日などの情報を入力する本登録もできますが、より手続きが少なく完了するFacebookアカウントにリンクして登録することに。
登録を終えて書籍ページに戻ると、「PDFをすぐに読む」というダウンロードボタンが表示されました。こちらからもダウンロードが可能ですが、アプリだと、画面のスワイプで要約画面にそのまま進むことができます。
ちなみに、この本の場合、要約文は6ページ。書籍情報やレビュー、著者情報を除くと5ページほどのボリュームなので、2分で約1ページという私の読むスピードでも、10分で読めてしまいます。これはかなり嬉しい!
もうひとつ、要約者が特にオススメする情報は【必読ポイント!】として特記してくれているのと、要約文の中に「一読の薦め」として、要約で取り上げた内容で紹介しきれなかったメッセージを短く紹介していて、続きを読みたくなるような魅力的な仕掛けがいくつもあります。
この気軽さだと、通勤や外回りなどの外出や休憩時間などスキマ時間を活用して、ふだんならなかなか手が出にくいジャンルの本でも挑戦してみようかなという気にもなりそう。荒業かもしれませんが、要約文の章ごとの見出しだけを見ても、スキルアップに役立ちそうなヒントが散りばめられているため、これを流し読みするだけでも知識の幅が広がりそうです。
アプリのダウンロード、会員登録自体は無料で、課金なしでも読める本はいくつかありますが、せっかくなので話題の本や、フライヤーがオススメする書籍など、いろいろ読み歩いてみたいもの。有料だと、月額500円で月に5冊まで読める「シルバープラン」、月額2,000円で読み放題になる「ゴールドプラン」の2種類が選べます。
友だちとの待ち合わせ時間や、電車の中でも、スマホでサクサクと片手で読むことができるフライヤー。1日1冊を習慣づけると、かなりの知識を取り入れることができそうですね。