2016. Oct. 15
FacebookやInstagramなどのSNSに料理の動画を配信している大人気サービス『DELISH KITCHEN』。
今回は、『DELISH KITCHEN』の運営会社であるエブリーにおじゃまして、その撮影現場をじっくり取材してきました。
そこで料理を美味しく撮るための撮影テクニックを発見! プロの撮影テクニックを教えていただきました。
『DELISH KITCHEN』の動画は、エブリーの社内で撮影されています。エブリーは、素敵なお店が立ち並ぶる表参道のマンションの一室にあります。
中に入ると、まずパソコンが並ぶ作業スペース、その横には来客や会議用のリビングがあります。そして、会社の中でひときわ明るい場所がキッチン。このキッチンで『DELISH KITCHEN』の動画はすべて撮影されています。
流し場をはさんで2つの作業台があり、取材にうかがった日は、奥の作業台ではお母さん向けコンテンツ『MAMA DAYS』の離乳食の撮影が行われていました。『DELISH KITCHEN』は手前で、まさに料理の真っ最中。
キッチンを見てまず気付いたことは、その一角がとても明るいことでした。
「料理を撮るときは、できるだけ明るくするのがポイントなんです。暗いとどうしても色味が悪くなってしまいます」と、『DELISH KITCHEN』編集長の菅原千遥さん。
なるほど! 撮影現場では、前後から光があたっています。明るすぎないのかなと思ったほどですが、実際の写真を見るとイキイキとした料理の写真になっています。
「ご家庭で撮る場合は、明るい晴れの日に窓際などに料理を持っていって撮るとよいですよ」とのこと。ぜひ参考にしてみてください!
次の撮影のポイントは、カメラの位置。よくInstagramに投稿されている料理写真は、真上から撮られているものが多いことにお気付きでしょうか? テーブルや食器、クロスなどとコーディネートすることで、料理がおしゃれに見える撮り方として、Instagram女子に流行している撮影方法です。
『DELISH KITCHEN』でも真上からの俯瞰撮影をしていますが、これはその流行を受けているものなんでしょうか?
「手の動きなどを見せるのには、真上から撮るのが一番分かりやすいんです」。家庭で撮る場合は俯瞰が難しければ、小さいスタンドなどを使って横から撮るのもアリ。その際、画面いっぱいの縦幅で撮ることを心がけてみてください。
動画撮影の際のポイントはもうひとつ。料理の場合は、様々な食材を使うため、どうしても画面がごちゃごちゃしてしまいます。「実際の料理では、野菜をまとめてまな板で切ったりしますが、撮影の際には材料を調理するごとに片づけて、ひとつずつ撮るようにしています」。
また、『DELISH KITCHEN』では大型ディスプレイをカメラに接続して、その場でどんな風に写っているかを常に確認しています。大きなディスプレイでないと細かい部分まで見えないそう。こうした工夫によって、『DELISH KITCHEN』の素敵な料理動画はできあがっているというわけです。
しかも、これらの動画は、菅原さんやスタッフが一人で料理から撮影まで手掛けているそう。もっと大人数で撮っているかと思っていたので、これにはびっくりしました。
光の調整や大型ディスプレイなどはプロの撮影現場ならではのものですが、「明るいところで撮る」、「手順がわかりやすいよう上から撮る」といったことは、すぐにまねができますね。プロの撮影テクニックをもとに料理動画を撮ってみたら、料理をする楽しみがまたひとつ増えそうです!