2018. Mar. 29
キャンドルや陶芸などのモノづくり系のワークショップに参加しても、その場限りの体験で終わってしまうこと、多くないですか?。興味があってあれこれ試してみたけれど、通うのも大変だし、家では材料もなく…と結局挫折しがち。ライフスタイルや環境が変わっても、気軽に楽しくずっと続けられる趣味が欲しいですよね。
今回ご紹介するのは、カフェでお茶を片手に、刺繍を楽しむことができる「刺繍CAFE」。刺繍の魅力を知って欲しい、伝えたいという思いから矢崎順子さんが2006年から続けている活動です。
家に帰ってからも刺繍を楽しめるようにと、丁寧に刺繍の基本を教えてくれる人気のワークショプ。初心者歓迎・手ぶらでOKとのことでさっそく参加してみました。
今回の開催場所は、天王洲アイルにある「スローハウス」。植物、おしゃれな雑貨や衣服を多く取り揃えているお店の奥で刺繍CAFEは開かれます。スローハウス以外でも、手紙舎など都内のカフェを会場にすることが多いそうですよ。
ワークショップの内容は、イラストがプリントされたハンカチ(2回目以降は、きんちゃく袋)に「ぬり絵」をするように針と糸で刺繍していくというシンプルなもの。ハンカチのイラストは様々なイラストレーターが描いたもので、2~3柄の中から選ぶことができます。使う道具(針・糸・布)は用意してくれるので手ぶら参加で大丈夫!好みのイラストを手に取ったら、好きな色の糸を3色選びます。
カラフルで1つ1つフォークに巻き付けてあるこの糸は、一般的によく用いられる「25番刺繍糸」というもの。6本の細い糸が寄り合わせてあり、表現したい効果で1本~5本に直して使うことができます。
しかも、3色で自由に刺繍を楽しめるので、組み合わせのバリエーションも楽しめるのがポイントです。
当日もらえる冊子には12種類のステッチ(縫い方)が掲載されており、その中の簡単な縫い方を教えてもらったら、それぞれが思うがままに縫い始めます。もちろん分からなかったら、すぐに相談もできます。
10年以上の歴史をもつ刺繍CAFEは、数年ぶりに参加する人もいるのだそう。刺繍は、息長く趣味にできるということがうかがえます。それでも参加者の多くは、「初心者」。中学校の家庭科の授業ぶりに針と糸を持つという人も少なくないのだそうです。
「針に糸が通せない……!」とくじけそうになると、主宰者の矢崎さんがすぐに駆け付けてくれます。先生と生徒というよりも、幼いころ母が諭してくれたような丁寧なやさしさで教えてくれました。
ワークショップの進め方は、とても自由。
1から10まで教える……というよりも、自由に縫いながら失敗しそうなタイミングで縫い方をレクチャーしてくれるので、「こうするときれいに縫えるのか!」という発見を毎回味わえます。この体験があると、家でも縫い方を練習できそうだと感じました。
他の参加者が悩んだときには、「みんなみてみて」と矢崎さんが手招き。1人で黙々とやるよりも多く学べます。
「間違って縫ってしまっても、綺麗に縫えていたところまで戻れば大丈夫!」「(何度も布を通して)糸が疲れてしまっていると綺麗に縫えないよ」など、きっと知らないと刺繍をあきらめそうになるポイントをしっかり教えてもらい、すぐに実践を繰り返します。
ワークショップを通じてアウトラインステッチ、チェーンステッチなど3,4種類の縫い方をマスターしました。
時折、珈琲・お茶とクッキーで一息つきながら黙々と針を動かしていくうちに、だんだん他のことを考えなくなり、頭がすっきり……。
参加者の中には、「何かに没頭したくて来た」という方も。忙しく、あれこれ考えなくてはいけない毎日に、「刺繍に集中する時間」があると、それだけでリフレッシュになりそうです。
あっというまの、1時間半でワークショップは終了です。
実は、このワークショップ・刺繍CAFEでは作品が完成しなくても大丈夫。それぞれのペースで刺繍を続けた未完の作品と糸を持って帰り、家で完成させることができるのです。
実は、1時間半で思った以上進まなかった作品。残りの糸とともに、習ったことを家でも実践してみたいと思います!
想像以上に、場所を選ばず集中できる刺繍。1人で始めるには、不器用さや煩雑さを理由に嫌煙してしまいがちですが、刺繍CAFEに行くことをきっかけに新しい趣味として続けていけそうです。
リフレッシュできて続けられる趣味、刺繍CAFEから始めてみませんか?
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参加費:¥3000~3800(材料費、お茶、消費税込み)
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