2016. Nov. 3
前編、中編に渡って「FRESH!」で注目の番組『シャバダバ!生ハウス』を配信する喉仏第一部隊の皆さんに取材した内容をお届けしました。
最後となる後編では、数々の人気番組を生み出している「FRESH!」を担当する株式会社サイバーエージェントの山岸さんにお伺いした、ネット生配信番組人気の秘訣をお届けします。
「FRESH!」とは生放送の番組を主に扱う、映像配信プラットフォームを指します。
チャンネル開設には審査がありますが、その審査にも基本的には誰でも応募ができ、通ればそこで生放送の番組を配信することができるんです。
現時点(2016年10月)時点で「FRESH!」内に存在するチャンネル数は実に1,700以上。常にたくさんの生放送番組が盛んに配信されているプラットフォームです。
一方「AbemaTV」は、オリジナルの生放送コンテンツや、ニュース、音楽、スポーツなど多彩な番組が楽しめる約30チャンネルをすべて無料で提供している“インターネットテレビ局”です(山岸さん)
「FRESH!」を作ろうと思った理由は何だったのでしょうか?
まずはその理由からお聞きしてきました。
「スマートフォンが普及してから、好きなときに好きな場所で好きな動画を見る人が増えてきました」
「そんな時代にシフトしたにも関わらず、そのスタイルに対応した生放送のプラットフォームが存在しなかったんですね。『FRESH!』はスマホでの見やすさを特に重視したプラットフォームにしています。更に手軽さを出すために、会員登録をしなくても番組を見れるようにしているのもポイントです」と山岸さん。
PCからネット番組の生放送を見る環境は整っていても、スマホではそれがまだまだ整っていなかったそう。「もっと手軽に見れる生放送のプラットフォームを作りたい」という想いから「FRESH!」が生まれたんですね。
前編と中編に渡ってご紹介してきた、「FRESH!」で注目の番組『シャバダバ!生ハウス』を配信する喉仏第一部隊の皆さん。彼らの魅力はどんなところにあるのでしょうか。
「FRESH!」担当者山岸さんが考える彼らの魅力を伺うと、「ごく普通の大学生のリアルな日常生活を覗き見ることができるところでしょうか。」とのこと。
日常生活を生配信しているので、見ているタイミングで必ずしも面白いことが起こることは限らないので、視聴者からすると、たまたま面白い場面に立ち会えたときの『ラッキー感』も魅力のひとつのようです。
サービス開始から現在までで人気のあった番組について伺ったところ、反響が大きかった一例としては、信濃川を舞台に行われた『長岡まつり大花火大会』の生中継番組とのこと。「FRESH!」の映像クオリティの高さも、長岡まつりの配信チームの方々が生中継のプラットフォームとして、選んだ理由の1つのようです。
さらに、ネット生配信プラットフォームならではの強みとして、テレビでは取り上げられないマイナースポーツを中継できることが挙げられていました。
その具体例として、「FRESH!」では、水球の世界大会も配信していたそうです。また、過去には男子バレーボールの石川祐希選手があまりの女性人気で、それが試合の妨げとなる恐れがあったために異例の無観客試合が行われました。「FRESH!」ではその無観客試合を生中継したそうですが、コメント欄は試合そのものよりも石川選手の話題で持ち切りだったとのこと。
そういった場面でも生中継でき、かつコメントで同じ気持ちの視聴者と一緒に盛り上がれるのがインターネット生番組の面白いところですよね。
最後に大人の女性が見て楽しめる、おすすめの番組をきいたところ、動物の日常を定点カメラで撮って配信している番組があるので、癒しを求めている方には是非おすすめしたいとのこと。
最後に、これからますます注目を集めていくこと間違いなしのインターネット生配信の世界で、「FRESH!」はどのように展開していく予定なのか、お聞きすると…
「配信に時間制限がないという、テレビにはない強みを活かした番組を増やしていきたいですね。例えば、テレビでは制作風景が省略されがちですが、あえてクリエイターさんが作品を制作するまでの過程をずっと生配信しても面白いと考えています。」とのこと。
確かに、見ている側としてはまるで一緒に創り上げたかのような気持ちになれますし、作り手にとっても「見られている」というのは、いいモチベーション維持になりそうですね。
ハロウィンやクリスマス、更には年末のカウントダウンなど、季節のイベントに合わせた番組も増えてくるとのことだったので、これからの時期はますます「FRESH!」から目が離せません。
「FRESH!」は会員登録をしなくともスマホから手軽に見ることができるので、皆さんも是非チェックしてみてくださいね。